親族を殺されたので、犯人を殺します
フィクションです。
私の子供が家で殺された。
宅急便を装って開いたところを襲っていたあの事件の被害者の一人です。
テレビのコメントでは「面白いことがなかったのでこの遊びを思いついた」と言っていた。
連日うちにも記者がしつこくきていたが、大物芸能人の不倫が立て続けに発覚してからは忘れ去られたように何も無くなった。
残ったのは子供の遺影と空いた部屋だった。
恨みや憎しみで子供を殺されたのではなく、
単なる個人の発散のためにたまたま子供が狙われたということが許せない。
許せるわけがない。
私は犯人が出所するまで待って、
普通の暮らしをした時に安心を壊して復讐することを考えた。
すぐに殺すのではなく、何か幸福なものを得て安心してきた時に殺すのだ。
犯行当時にゴシップ誌が掲載していた犯人の写真は保存してある。
ネットではもう犯人の住所も記載されているのは保存した。
あとは様子を見てから犯人に復讐するだけ。
あんたならわかるでしょ。あんたも発散して殺したんだから。
フィクションです。
「むしゃくしゃしたので殺した」
「開いてたから入って殺した」
とかいう殺人犯がいるのは確かで、殺された人や関係している人に憎悪しか浮かばないのでフィクションで殺した人は出所した後にそういうこともあるかもよ、と言いたいだけです。